茂木健一郎氏 田口被告の土下座謝罪に持論「あれはやりすぎではないか」

[ 2019年6月8日 07:46 ]

保釈され、土下座する田口淳之介被告(撮影・吉田 剛)
Photo By スポニチ

 脳科学者の茂木健一郎氏(56)が8日、自身のツイッターを更新。大麻取締法違反(所持)の罪で起訴された「KAT―TUN」の元メンバー・田口淳之介被告(33)が勾留先の警視庁東京湾岸署から保釈された際、土下座で謝罪したことについて見解を示した。

 茂木氏は「元KAT-TUNメンバーの田口淳之介さんが保釈されたときに、土下座をされて謝罪されたことだけれども、ぼくは、もともと薬物の使用は犯罪というよりも公衆衛生上の問題だと思っているし、御本人が反省されているのはわかるけれども、あれはやりすぎではないかと思う」と言及。「田口さんの土下座を『強要』するような世間があるとしたら、そんな世間は間違っているし、しかし反応を見ていると、そんな世間があるわけでもないようで、つまり、田口さん側が土下座をするということを決められてやって、世間側はどちらかというと『やりすぎなんじゃないか』と思ったのだろう」とつづった。

 「土下座が問題だと思う理由の一つは、ドラッグに手を出したり、依存症になられてしまう方は、日常でストレスを感じたり、心のバランスを崩すことがきっかけになることも多いわけで、そのようなことを起こりにくくするためには心の平穏を保つことが大切で、土下座はそのような平穏に反すると思う」と主張。「土下座をするという行為、(あってはいけないことだけど)土下座を強要するという行為は、心の平穏から離れていく分、それだけ、ドラッグに依存してしまうかもしれない心の状態に近づいていってしまうわけで、そういうことをせずに、心の平穏をあくまでも保たれたほうがよいのだと思う」と持論を展開した。

 さらに「田口さんは、土下座などしないで、一礼して、おだやかに、しずかに、自分の思いを言われればよかったのだと思う。土下座は時代錯誤だし、以上にのべたような理由で、心の平穏から離れて適切ではなかったと感じた」と続けた。

続きを表示

この記事のフォト

2019年6月8日のニュース