映画監督の佐藤純彌さん死去 「敦煌」「人間の証明」手掛ける

[ 2019年2月17日 13:50 ]

佐藤純彌監督(2008年撮影)
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 「敦煌」「人間の証明」などで知られる映画監督の佐藤純彌(さとう・じゅんや)さんが9日午後11時、多臓器不全による衰弱のため東京都内の自宅で死去した。86歳。東京都出身。17日に告別式を済ませた家族が映画会社を通して発表した。後日、お別れの会が営まれる予定。

 東映宣伝部によると、3年前に消化器系の疾患で医師から入院を勧められたが、本人が拒否したため、自宅で療養中だったという。先月19日には、東映東京撮影所OBによる恒例の麻雀大会にも参加し、元気な姿を見せていたが、今月9日に容体が急変し、都内自宅で家族に見守られながら旅立った。

 佐藤監督は、東大卒業後の56年に東映に助監督として入社。63年に「陸軍残虐物語」で監督デビューし、ブルーリボン賞新人賞に輝いた。

 その後も「人間の証明」(77年)「野性の証明」(78年)と話題作を手掛け、88年には製作費45億円を投じて井上靖氏原作の「敦煌」に着手した。

 05年の「男たちの大和」を経て、時代劇「桜田門外ノ変」(10年)が遺作となった。

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2019年2月17日のニュース