平尾昌晃さん遺産トラブル 三男・勇気が申請却下受け抗告へ 社長務める継母が私的流用と主張 25日会見

[ 2019年2月17日 05:30 ]

平尾勇気
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 17年7月に死去した作曲家平尾昌晃さん(享年79)の総額60億円といわれる遺産を巡り、三男で歌手の平尾勇気(37)が、平尾さんの個人事務所の社長を務める、平尾さんの妻Mさんの職務執行停止を求めていた仮処分申請が東京地裁に却下されたことが16日、分かった。

 平尾さんの遺族による相続トラブルは昨年9月に表面化。個人事務所の管理分として割り振られた、著作権料や不動産をMさんが私的に流用していると主張した勇気が、Mさんの代表権を差し止める仮処分を東京地裁に申し立てていた。

 関係者によると、地裁は、Mさんが社長に就任する前から著作権料などの流れは変わっていないとし、Mさんの代表権差し止めに緊急性はないと判断したという。

 勇気は地裁の決定を受け、16日にブログを更新。東京高裁に抗告する考えを示した。その上で25日に都内で会見し、今回の申し立てに伴って明らかになった不審点を新たに提示する意向だ。Mさん側は取材に応じなかった。

 法曹関係者によると抗告が却下される可能性もあるが、そこで遺産問題が決着するわけではなく、争いの場は申し立てによる審理から民事訴訟に移行していく。遺産分割の調停も難航が見込まれ「今回、勇気側の要求が認められなかったことで早期解決はほぼなくなった」(同関係者)といい、長期化は避けられない事態となった。

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