笑福亭仁智“新会長のお仕事”第2弾は繁昌亭ゴールドカード 観客動員増へ動いた

[ 2018年8月2日 14:53 ]

新調した屏風の前で「繁昌亭ゴールドカード」をPRする上方落語協会の会長・笑福亭仁智(右)とが桂文也
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 上方落語協会の新会長・笑福亭仁智(65)は2日、「新会長のお仕事第2弾!」を発表。「繁昌亭ゴールドカードの導入」「ミスト扇風機の設置」「夏休み親子ウィーク」の3本柱で「昼席もテコ入れします」と観客動員増へ本格的に動き出した。

 繁昌亭管理委員会委員長の桂文也(66)とともに会見に臨んだ仁智。「雰囲気をちゃんとしようということで」とテーブル上には役職名入りの名札を立て、司会者も設置。さらに、後ろの屏風を新調。「2万5千円しました」と仁智が言えば「段ボールですが」と文也と明かした。

 新会長のお仕事第2弾の目玉は「繁昌亭ゴールドカード」の発行だ。9月1日から11月30日の3カ月間に、天満天神繁昌亭の昼席に4回来場すれば、その半券で、窓口で印籠(いんろう)の図柄のゴールドカードが発行される。ゴールドカードがあれば通常、公演の前売りチケット一般発売が2カ月前からのところを、さらにその3日前から購入可能になる特典付き。つまりいち早く、好きな芸人さんのチケット購入が可能になり、指定席なら、好きな場所で観賞できる。19年1月1日〜6月30日までの半年間有効。第2弾募集は来年3月1日〜5月31日で、同7月1日から12月31日まで特典を使用できることになる。

 「この人の、この回の、この席をと自分で選ぶことができます。いろいろなインセンティブはこれからも考えていきます」と文也。大阪北部地震の影響で6月は団体客のキャンセルが目立ち、月間観客動員が昨年9月以来に1万人を割った。大雨や猛暑などの悪条件を乗り越えて8月以降の観客増のため、恒例の「夏休み親子ウィーク」(13〜19日、昼席)で親子ペアの入場券割引を実施。暑さ対策として繁昌亭入り口にミスト扇風機2機を設置した。さらに朝席の学割、夜席での怪談など、今後も趣向を凝らしていく構えだ。

 新会長の初仕事は15、16日に神戸「新開地喜楽館」での西日本豪雨の被災者支援の「チャリティー落語会」開催。入場収入は全額、日本赤十字社を通じて被災地に義援金として贈られる。チケットも16日分は完売し、15日分も残りわずか。今回はお仕事第2弾。「ボチボチ行きます」どころか、仁智体制が着々と進んで行く。

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2018年8月2日のニュース