「万引き家族」の子役・城桧吏「グッド・ドクター」で地上波ドラマ初出演「うれしい」天才歌手役

[ 2018年8月2日 06:00 ]

9日に放送される木曜劇場「グッド・ドクター」第5話にゲスト出演し、地上波ドラマ初出演を果たす城桧吏(C)フジテレビ
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 今年5月のカンヌ国際映画祭で最高賞「パルムドール」に輝き、国内興行収入40億円を超える大ヒットを記録している映画「万引き家族」(監督是枝裕和)の名演で一躍、海外からも注目される子役・城桧吏(かいり、11)が、好調のフジテレビ“木10”「グッド・ドクター」(木曜後10・00)の第5話(9日放送)にゲスト出演し、地上波ドラマ初出演を果たすことが1日、分かった。天才ボーイソプラノ歌手という難役に挑むが「テレビドラマは初めてなので、出られることはとてもうれしいです」と喜び。オペラに初挑戦し、猛特訓を積んだ。世界を魅了した城のテレビドラマ初出演は大きな話題を呼びそうだ。

 城にとっては、万引で生活費を稼ぐ一家の長男役を瑞々しく演じ、国内外の喝采と感動を巻き起こした「万引き家族」後初の作品。昨年配信されたNetflixドラマ「僕だけがいない街」に出演しているが、地上波ドラマ出演は今回が初となる。

 俳優の山崎賢人(23)が主演を務め、初の医師役に挑むヒューマンドラマ。小児外科医の世界を舞台に、自閉症スペクトラム障がい(対人関係や言語の発達に偏りがある者)によりコミュニケーション能力に問題を抱える一方、驚異的な記憶力を持つサヴァン症候群(特定の分野で優れた能力を発揮する者で、知的障がいや発達障がいを有することが多い)の青年・新堂湊(山崎)の奮闘を描く。

 新境地を開拓した山崎の熱演と感動のストーリー展開が「涙腺が崩壊しました」などと毎回大反響。視聴率も初回から2桁キープ(11・5%→10・6%→11・6%)の好調ぶり。同局の伝統枠「木曜劇場」のうち、初回から3話連続で視聴率2桁を維持したのは2014年10月クール「ディア・シスター」(11・8%→11・4%→12・0%)以来、約4年ぶりの快挙となった。

 注目の城が演じるのは、その歌声が国内外から高く評価される天才ボーイソプラノ歌手・羽山響(はやま・ひびき)役。ドイツの大聖堂で開かれるリサイタルを控え、父親との厳しいレッスンに励んでいると、響は突然、咳が止まらなくなる。湊が勤める東郷記念病院で検査を受けた結果、先天的に梨状窩(りじょうか/食道の入り口の左右にある凹み)に穴が空いていることにより、上気道感染や甲状腺の炎症を誘発する空下咽頭梨状窩瘻(かいんとうりじょうかろう)という難病を抱えていることが判明。手術時に声帯の近くにある神経を傷つける恐れがあり、万が一の時には高音の声が出なくなる可能性も。手術をしなければ病状は悪化していくが、父親はリスクのある手術に猛反発…という展開。

 城は「テレビドラマは初めてなので、出られることはとてもうれしいです。撮影に入る時は少し緊張してしまったのですが、とてもにぎやかな現場で、撮影スタッフの方が緊張をほぐそうとしてくださって、一緒に歌ってくれたりして、撮影はすごく楽しいです」と笑顔。

 今回はオペラのコンサートのシーンもある。所属する7人組小学生ユニット「スタメンKiDS」で音楽活動もしているが、オペラは初挑戦。収録に入る前には、本職のオペラ歌手から発声、口の広げ方、姿勢、動作の指導を受け、何日も練習を重ねて役作り。「響は歌が上手な役なので、とにかく歌を練習して頑張らなくちゃと思います。心の部分は話が進むにつれて徐々に明らかになっていくのですが、僕がイチ番好きなシーンが台本の最後の方にあって、そのシーンがたくさんの人にステキだなと思ってもらえるように響をしっかり演じていきたいです」と張り切っている。

 主演の山崎とは初共演。「テレビで見ていて、カッコいいなと思っていたのですが、実際にお会いすると、もっとかっこよかったです。あと、湊先生はしゃべり方に特徴があるので、とても難しい役だと思うのですが、カメラが回ると、すぐに役に入って、とても自然に演じられていたので、すごいなと思いました」と尊敬の眼差し。「1話からグッとくるところがたくさんあるドラマですが、この5話もグッとくるのではないかと思います。響がどんなことを考えていて、本当はどんな人なのかというところに注目して、是非たくさんの方に見てもらえたらうれしいです」と呼び掛けている。

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2018年8月2日のニュース