「歌丸通商店街」に改称の動き 歌丸さん一色 献花台に1200人 感謝の横断幕

[ 2018年7月4日 05:30 ]

歌丸―商店街
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 落語家の桂歌丸さん(享年81)が慢性閉塞性肺疾患のため死去してから一夜明けた3日、横浜市南区にある自宅近くの「横浜橋通商店街」が「歌丸通商店街」に改称する方向で話し合っていることが分かった。同商店街協同組合の高橋一成理事長(67)がスポニチ本紙の取材に明かした。

 高橋氏は「訃報を聞いて何かできないかと理事たちと話し合った際に改称案が出た」と説明。11日に同市港北区の妙蓮寺で開かれるお別れ会後の理事会で協議し最終決定する。

 同商店街は長さ360メートル、店舗数約130を誇る横浜有数の大規模商店街。近くで生まれ育った歌丸さんは、商店街への思い入れが深く、名誉顧問を務めていた。高橋氏の依頼に応じる形で、11年前から「横浜橋通商店街寄席」も年5〜6回開催。歌丸一門が出演し、歌丸さんも火焔(かえん)太鼓を披露したことがある。高橋氏は「本当にこの商店街を大切にしてくれました」と話し、地元のスターの名を永遠に残したいとの意向を示した。

 強い結びつきを示すように、この日の商店街は歌丸さん一色。商店街のほぼ中央に献花台が設置され、約1200人が手を合わせた。歌丸さんへの感謝の言葉が書かれた横断幕(縦1・2メートル、横3・4メートル)も掲げられ、商店街のBGMは歌丸さんの落語に変更された。

 商店街で豆腐店を営む女性は「自分のお店の近くに、歌丸さんのような方が住んでいるのは誇らしい気持ちだった」としんみり。歌丸さんと同年代の男性は「お互い子供の頃からの仲。無理しちゃ駄目だって言ったんだけどなぁ」と別れを惜しんだ。

 《商店街の有名人通り 茅ケ崎に「サザン通り」世襲話題「雄三通り」も》商店街に著名人の名が冠された例に、神奈川県茅ケ崎市の「サザン通り商店街」がある。サザンオールスターズの桑田佳祐(62)の出身地であることから「サザン通り」と呼ばれていたが、1999年に正式に改名された。同じ茅ケ崎市には「雄三通り」もある。加山雄三(81)が住んでいたことに由来する。以前は父の名の「上原謙通り」と呼ばれていたが、01年に愛称を公募し、変更。通り名の“世襲”と話題になった。

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