マツコ、日大に言及「何かに属したり、生きるってことはリスクしかない」

[ 2018年5月28日 18:23 ]

タレントのマツコ・デラックス
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 タレントのマツコ・デラックス(45)が28日、月曜コメンテーターを務めるTOKYO MXの「5時に夢中!」(月〜金曜後5・00)に生出演。アメリカンフットボールの悪質タックル問題に揺れる日大について言及し、同大に関わる学生、OBら多くの関係者に同情を寄せつつ、若者や経営陣に適切なリスク管理を求めるシーンがあった。

 番組では「危機管理のプロが語る『日大会見の失敗』」について書かれた記事を取り上げ、出演者がそれについて思うところを語った。6日に行われた学生アメリカンフットボールの試合で日大の選手が無防備な関西学院大の選手に後方から悪質なタックルをして負傷させた件。22日に行われた加害選手の会見で20歳の若者が実名、顔出しで真摯(し)に語った一方で、翌23日に行われた内田正人前監督(62)と井上奨(つとむ)コーチ(30)の緊急会見では途中で打ち切ろうとした日大広報の対応も含めて連日批判にさらされ、日大の学生やOBが肩身の狭い思いをしたり、就職活動への影響を危惧(ぐ)する声も挙がっている。

 この状況を受けてマツコは「こういう人たちがやっている大学を選んでしまった学生たちが悪いって言えばそれで終わりなんだけど」と前置きした上で「ちょっとあまりにも日大批判し過ぎかなって思うのは、全然何も分からず日大に入っちゃった人もいるわけじゃない?8万人近くいるわけでしょ学生が。付属高校とか中学とか入れたら恐ろしい数の、日大とつくところに人数が通ってるわけじゃない?卒業した人もいっぱいいるわけだしさ。それだけの人が日大に関わって生きているって考えると、あんまり日大ダメダメキャンペーンをしてしまうと、ちょっと可哀想だなって思う、最近」と同情の声を挙げた。

 さらに「無知だってことはものすごく愚かだってことを学生にも分かってほしい。何も考えずに大学だの会社だのを選んで、入ってからすごく文句を言う人が多いけれども、そんなにきれいなものだけがこの世を形成しているわけでもなくて。こういうことがいつ起きてしまうかも分からないぐらい、何かに属したり、生きるってことはリスクしかないっていうさ」ときれいごとだけでは済まない人生について語った。

 その上で「日大なんてすごくメジャーな大学だし、別に何かこれでどうこうなるってレベルではないと思うけど、でもたぶん来年は受験者だって減るだろうし。そういう、いわゆる経営をちゃんとしているんだっていう意識を学校も持たないと。日大規模だからいいけど、そうじゃないところはこんなことやっちゃったら来年から受験生も集まらなくなるみたいなところがあるわけじゃない?だから、それはね、ちょっとは今いる学生たちも”俺たちの金で食ってんだぞ”っていう自覚をもうちょっと持って、ちょっとものを言うぐらいのことはしていいと思うよ」と訴えた。

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2018年5月28日のニュース