みっちー 西城さんの元運転手時代回想、優しさに「本当に感謝」

[ 2018年5月19日 09:30 ]

西城秀樹さん訃報から一夜

かつて運転手をしていた西城秀樹さんの訃報を報じたスポニチ本紙を手に、目に涙を浮かべ胸中を語るみっちー
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 02年4月から1年半、西城秀樹さんの運転手をしていたお笑い芸人・みっちー(41)は18日、スポニチ本紙の取材に「本当に感謝しています」と話し目を赤くした。

 当時は俳優を目指していたがなかなか芽が出ず、「裏方の現場を見たほうが芸能界を知れるのでは」と求人情報誌「フロム・エー」で見つけた「歌手の運転手」に応募。西城さんにはよく怒られたといい「僕が運転手、付き人として出来が悪くて、毎日怒られていましたが、“とにかく食べさせてやる”と常々言われていました」と振り返る。西城さんは「自分は食えない時期がつらかったから、周りの人にはそういう思いをしてほしくない」と話し、高級寿司店などでの仕事関係者との会食にいつも同席させてくれた。「その優しい気持ちがありがたかった」と言葉をかみしめた。

 また、第1子の長女が誕生した際に「自分にこんな幸せが訪れるとは思わなかった」と大喜びしていた姿も印象深く残っている。「レコード大賞受賞とか素晴らしいことがいっぱいあったじゃないですか」とたずねると、「それよりも全然幸せなこと」と話していたという。

 最初に脳梗塞を発症した03年6月の韓国公演にも同行していた。公演前日にホテルに到着し、翌朝、部屋に起こしに行くと、西城さんは顔に違和感を感じていたようで「俺、顔変じゃない?」と聞かれた。普段は二度寝はあまりしないが、「また寝るわ」と言って昼過ぎまで寝ていた。

 これらの不調から現地で病院に行ったが原因は分からず、公演に臨み帰国。成田空港から都内の病院に直行したことを明かした。

 運転手を辞めたのは父親の死がきっかけ。「自分の人生の時間を考えたら、本当にやりたいことの稽古に時間を費やしたい」と思い、辞職を申し出た。その後、芸人としてテレビに出始めた頃、西城さんの事務所スタッフから「テレビ見たよ。秀樹さんも見たって言ってたよ」という内容のメールが届き、「西城さんにも活動は見えていたのかなと思う」としんみり。辞めてから西城さんとは会っておらず、ブレークして恩返しする機会を待っていたがかなわなくなってしまった。「申し訳ない気持ちが大きいです」と肩を落とした。

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2018年5月19日のニュース