NHK「Rの法則」打ち切りで、損害賠償も検討「これから精査する段階」

[ 2018年5月10日 16:03 ]

東京・渋谷区神南のNHK
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 NHKが10日、東京・渋谷の同局で行われた定例会見を行った。元TOKIOの山口達也(46)が女子高生への強制わいせつ容疑で書類送検(のちに起訴猶予処分)され、ジャニーズ事務所に契約解除となったことを受け、山口が司会を務めていたEテレ「Rの法則」(月〜木曜後6・55)が打ち切りとなったことに言及した。

 担当者は番組終了の理由について、山口が番組スタート時からの司会を務めていたことを取り上げ、「番組のブランドイメージが大きく傷ついた」と断罪。さらに「番組が未成年の出演者が多く出演されているということで、総合的な判断で終了せざるを得なかった」と説明した。

 「Rの法則」は2011年4月にスタートし、7年間続いた番組が司会者の不祥事で打ち切られる事態となった。同局広報局は7日に、文書で「事件を受け、NHKとして総合的に判断した結果、番組の継続は困難であるとの結論に至り、本日(7日)、制作・放送を終了することを決めました」と説明。関係者によると、制作・放送終了の大きな要因は、この番組が山口と被害者の出会いの場になったことだという。

 事件が発覚した4月25日以降、この番組の放送を休止し、別の番組を放送していた。NHKの番組が4月の番組改編直後に打ち切りになるのは極めて異例。番組では、放送予定だったスピルバーグ監督のインタビューや、Mrs.GREENAPPLE特集もお蔵入り。最近では俳優の小出恵介(34)が17歳の女性と飲酒・淫行騒動を起こし、主演したNHKのドラマ「神様からひと言」(昨年6月10日放送開始予定)が直前に放送中止になった例がある。

 この件ではNHKが小出の所属事務所に損害賠償を請求する事態に至っている。損害賠償について、担当者は「もちろん、NHKの番組は受信料で成り立っている。そういったことも含めて今、対応を検討している」とジャニーズ事務所に対し、番組終了に伴う損害倍賞を検討していることを明言。ただ「動いている番組の損害をどう計算し、どこに向けて請求するのかをまだまだ検討していかないといけない。番組終了を決めたばかりなので、どういったものが損害になるのがこれから精査する段階」だとし、すべてはこれからであることを強調した。

 なお、今後のジャニーズ事務所のタレントの同局の番組への出演は「どういった番組、どういった方に出演していただくかは個々の番組の判断になるので、個別の案件になる。今回の件が直ちに、全事務所の部分と直結するとは考えていない」と、今のところ、変更はないとした。

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2018年5月10日のニュース