「半分、青い。」“マグマ大使騒動”一件落着へ 鈴愛が知っているのは父の影響 ネットも納得

[ 2018年4月7日 08:15 ]

連続テレビ小説「半分、青い。」のロゴ(C)NHK
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 NHK連続テレビ小説「半分、青い。」(月〜土曜前8・00)の第6話が7日に放送され、ヒロイン・鈴愛が自分が生まれる前の漫画などを知っているのは父親の影響のためだと明かされた。第4話(5日放送)で引用された特撮ヒーロードラマ「マグマ大使」(1966〜67年)について、一部視聴者から「71年生まれの鈴愛が『マグマ大使』を知っているのは、おかしい」などと疑問の声が上がり「時代考証めぐり論議」と報じられていたが、鈴愛が「マグマ大使」を知っている理由を物語上で説明。時代考証の問題は解決し“マグマ大使騒動”は一件落着となりそうだ。

 第6話、お絵描きタイム。鈴愛(矢崎由紗)が「マグマ大使」「あしたのジョー」の絵を書くと、同級生のブッチャー(大竹悠義)と菜生(西澤愛菜)は知らず。鈴愛は「マグマ大使」のことを説明。ブッチャーが「なんで、おまえ、そんな古いのばっか、知ってんの?ホントはババアなの?」と聞くと、鈴愛は「おとーちゃんが古い漫画好きなんや」と答え、父・宇太郎(滝藤賢一)が営む「つくし食堂」にある、漫画が並べられた本棚が映し出された。

 「マグマ大使」は手塚治虫の同名漫画(65〜67年連載)が原作。地球創造の神・アースが生んだロケット人間「マグマ大使」が、地球征服を企む宇宙の帝王「ゴア」と戦う姿を描く。マグマ大使を呼ぶために、マモル少年は笛を吹く。「あしたのジョー」も鈴愛が生まれる前の68年から、2歳になる年の73年に連載された作品だが、漫画好きの父の影響を受けた設定になっている。

 インターネット上には「マグマ大使はお父さんの影響か〜スッキリw」「たくさん単行本が置いてある大衆食堂だから納得した」「細かい知識も特撮好きのお父ちゃん譲り」などと納得の声が相次いだ。

 第2週(9〜14日)にも再び「マグマ大使」に関するシーンが登場。「マグマ大使」は鈴愛と幼なじみ・律(佐藤健/幼少期・高村佳偉人)の関係性を示す象徴になっている。

 脚本の北川悦吏子氏(56)は2月下旬に行われた合同インタビューで、律のキャラクターについて問われると「律は、鈴愛にとってのヒーローです。鈴愛は子どものころから、『マグマ大使』でマモルくんがマグマ大使を呼ぶように、笛を3回吹いて律を呼びます。これは逆にいうと、律は鈴愛に呼ばれることで(初めて)ヒーローになるということ。あまり自発的に動かないタイプである彼が、自分の人生をどうやって見つけていくのか。それが、このドラマの裏テーマだと思っています。『半分、青い。』は鈴愛の話でもあり、律の話でもあるんです」と語っている。

 女優の永野芽郁(18)がヒロインを務める朝ドラ通算98作目。フジテレビ「素顔のままで」「ロングバケーション」「空から降る一億の星」やTBS「愛していると言ってくれ」「ビューティフルライフ」「オレンジデイズ」など数々の名作を生み“ラブストーリーの神様”と呼ばれるヒットメーカー・北川氏のオリジナル脚本。岐阜県と東京を舞台に、病気で左耳を失聴した楡野鈴愛(にれの・すずめ)が高度経済成長期の終わりから現代を七転び八起きで駆け抜け、一大発明を成し遂げる姿を描く。

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2018年4月7日のニュース