浜村淳、中村鋭一さん悼む「朝の時間帯を開拓された功績大きい」

[ 2017年11月8日 05:30 ]

中村鋭一さん死去

浜村淳
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 タレントの浜村淳(82)は、中村さんの悲報に「放送界、同志社大の先輩。大変残念です」と悼んだ。

 主流が深夜番組だったラジオで「朝の時間帯を開拓された功績は大きい」と称えた。中村さんの番組が人気を得たことで、各局がこぞって朝の情報番組を開始。今やMBSラジオの看板番組「ありがとう浜村淳です」も、その流れから生まれた。開始当初、中村さんに助言を求めると「誰もが分かるよう難しい言葉は使わずやれ」と、言ってくれたという。明るい人柄で、歌のうまさを指摘すると「“ワシの実家は神職。祝詞をあげるのは得意やから、歌もうまいねん”と笑わせてくれた」と浜村。最後に会ったのは昨年の淀川花火大会で、「軽い脳梗塞をやった」と告げられた。今年は同大会に姿を見せず「心配していた」という。

 所属事務所も同じだった。中村さん、作曲家のキダ・タロー(86)、浜村とベテランぞろいで「別名“老人ホーム”なんて言われている。その一角が欠けて寂しい限りです」と、肩を落としていた。

 ▼キダ・タロー(タレント) 尊敬してやまない畏友です。日本一のラジオパーソナリティーであり、博識にして雄弁。50年にわたる友情に感謝する。「陽気に元気にいきいきと!山よりでっかい猪は出ん!」。彼の口癖。私も見習いたい。

 ▼道上洋三・朝日放送エグゼクティブアナウンサー(中村さんの後番組「おはようパーソナリティ道上洋三です」を77年から担当) 初代「おはようパーソナリティ」の中村鋭一さんは「山よりでっかい猪(しし)は出ん」「この世のことはこの世で治る」をモットーにされていました。夏目漱石を愛し、俳句をたしなみ、阪神タイガースが勝てば「六甲おろし」を歌って称えた希代のパーソナリティーでした。先輩から受け継いだ「分からんことはリスナーに聞け」を胸に40年間頑張り続けています。

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