海老蔵 子供支えに舞台千秋楽 気丈に勤め上げる ファンに感謝

[ 2017年6月25日 14:55 ]

歌舞伎俳優の市川海老蔵
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 歌舞伎俳優の市川海老蔵(39)が、乳がんのため22日に妻でフリーアナウンサーの小林麻央さん(享年34)を亡くした後も舞台に立ち続けた自主公演「ABKAI2017〜石川五右衛門 外伝〜」が25日、東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーンで千秋楽を迎え、気丈に勤め上げた。

 ブログに「終わりました」のタイトルでエントリー。17日間の公演が終了し、無事に完走したことを報告。「ありがとうございます。本当に。本当にありがとうございます」と謝辞をつづった。

 正午開演に先立ち、海老蔵は前日24日に続き、長女・麗禾ちゃん(5)と長男・勸玄くん(4)とともに劇場入りしたことを報告。2人の子供を支えに千秋楽を迎えた。

 麻央さんは22日夜に死去。海老蔵は23日昼公演(正午)夜公演(午後5時)、24日昼公演(正午)夜公演(午後4時半)、25日千秋楽(正午)と舞台に立ち続けた。23日は公演の間に、麻央さん訃報の会見にも応じた。

 22日朝には「私が役者として良くなることを誰よりも麻央が喜ぶ」、麻央さんを亡くしてから最初の公演(23日昼公演)の合間には「今日は麻央と一緒に舞台に立ってるような感覚です」とブログにつづっていた。

 麻央さんは5月末に退院し、在宅医療に切り替え。海老蔵は舞台に立ちながら、時間の許す限り献身的に寄り添った。関係者は「数日間は睡眠もほとんど取れていない状況だと思います。精神的に大変なのに一切そういう部分を見せない」と語った。

 今後は7月3〜27日に東京・歌舞伎座、8月2〜14日に名古屋と大阪で六本木歌舞伎「座頭市」の再演、10月12日〜11月25日に全国各地で「古典への誘い」と銘打った公演を行う。

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