舛添知事 第三者調査 漫画購入「適切とは言い難い」宿泊費「是正が必要」

[ 2016年6月6日 16:21 ]

 東京都の舛添要一知事(67)が6日、自身の政治資金流用疑惑などに関する弁護士の調査結果の報告会見を行った。

 一連の疑惑について「第三者の公正な目で厳しく調べてもらう」とし、元検事の弁護士2人に調査を依頼。関連資料を提出し、自身もヒアリングを受けたという。会見では数人の弁護士に調査依頼を断られたことも明かした。

 同席した佐々木善三、森本哲也の両弁護士が、まず美術書や歴史小説などの購入について言及。「美術書購入は、舛添氏は首都外交を行ううえで知識習得のため購入したと話しており、不適切とはいえないし違法ともいえないと結論付けた」と説明した。時代小説、ミステリー小説は「娯楽性の強いものなので、違法ではないが、適切であったとはいえない」、漫画「クレヨンしんちゃん」については「家族のために購入したものだと見られ、違法ではないが適切だったとは言い難い」とした。

 続けて森本弁護士が疑惑のある6件の宿泊費について言及。千葉県木更津市のホテル「龍宮城スパホテル三日月」宿泊は「政治関係とは無関係とはいえないが、家族旅行が主たる目的で是正が必要と判断した」と政治資金を使用したのは不適切だと説明した。

 舛添知事は高額な海外出張費や公用車での別荘通いが問題となる中、政治団体の政治資金収支報告書に、家族旅行の宿泊費などを計上していたことが発覚。当初の記者会見で一部を認めて謝罪したものの、その後も衣料品や美術品への支出が疑惑として浮上した。

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2016年6月6日のニュース