お一人さま好きだった松坂桃李 岡田&柳楽と伊勢旅行で新境地

[ 2016年4月26日 11:05 ]

笑顔でインタビューに応じる松坂桃李

 端正な顔立ちと1メートル80を超える身長で、クールなイケメン役が似合う松坂桃李(27)。素顔は「1人でいる方が楽と思ってしまう」ほど人に気を使うタイプ。周囲にあきれられるぐらい私服は地味で、1人で食事をしていても気付かれないという意外な一面も。その松坂が日本テレビ「ゆとりですがなにか」(日曜後10・30)で気の置けない同世代と初めて共演。公私ともに充実した毎日を送っている。

 そんな松坂は今、ドラマ「ゆとりですがなにか」の撮影現場でとても楽しそう。一緒に主要キャストを形成するのは同世代の岡田将生(26)柳楽優弥(26)の2人。「僕と同じでとても他人に気を使うタイプなんです。それが心地よかったし、同世代ということもあってすぐ意気投合しました」

 初回の放送前には3人でヒット祈願のため三重の伊勢神宮を参詣した。「俳優仲間とプライベートで旅行するのは初めての経験かも」。これまで1人で行動することが多かったため、その反動が出たかのような急接近ぶり。

 「柳楽くんはとにかく周囲を笑わせようとする。将生くんはとても明るくて、笑いだすと止まらない。ずっと笑ってるんです。僕はそんな2人を突っ込む役かな」と、旅行先では基本的にたわいもない話で盛り上がることが多かったという。

 「憧れの宮藤官九郎さん脚本作品。本が面白いし、テンポも抜群。この雰囲気を壊さないでいいドラマにしたいね、という話をしました」とチームワークを固めた。

 「桃李」という名前は中国の故事から名付けられた本名。歴史家司馬遷の「史記」に書かれた「桃李不言下自成蹊」で「桃や李(すもも)はものを言わないが、おいしい実をつけるため、人が集まり、蹊(こみち)ができる」という意味で、桃や李は人徳のある人のたとえ。「自分らしさを失わず、徳のある人物に」という思いが込められた。

 初主演映画「ツナグ」(12年10月公開)で数々の映画賞に輝いたことで、そんな両親の猛反対を押し切り、大学を中退して役者の道を選んだ。「初めて自信が持てたし、この仕事をやっていていいんだろうなと思えたんです」

 つい最近、大学の学費を親に返し終えた。

 「わがままを全部のみ込んでくれた親へ、せめてもの感謝です」

 名前の由来のように、にじみ出た人柄が人気を支えている。

 ◆松坂 桃李(まつざか・とおり)1988年(昭63)10月17日、神奈川県生まれ。大学2年の時に友達に誘われモデルオーディションに応募したのをきっかけに、08年芸能界入り。09年には戦隊ヒーローもの「侍戦隊シンケンジャー」で俳優デビュー。11年公開の映画「アントキノイノチ」「僕たちは世界を変えることができない。」で新人賞を数多く受賞した。身長1メートル83。

 ≪「第1世代」3人の人間模様≫「ゆとりですがなにか」は「ゆとり第1世代」の等身大を描いたドラマ。食品会社で働く正和(岡田将生)、小学校教師の山路(松坂桃李)、繁華街で客引きをするまりぶ(柳楽優弥)という3人の「ゆとり世代」の人間模様を描く。実際に「ゆとり」の松坂だが、この世代に対する「頼りない」などの批判について「僕たちが望んだ教育制度じゃなくて上の世代が考えた制度。なのに批判するのもどうかと思いますねえ」と登場人物の気持ちを代弁した。

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