入院前日も舞台…波瀾万丈 高齢出産した息子が覚せい剤

[ 2016年4月26日 16:55 ]

90年12月、ホテルのクリスマスディナーショーで歌う戸川昌子さん

 推理作家でシャンソン歌手の戸川昌子(とがわ・まさこ)さんが26日午前5時47分、胃がんのため死去した。85歳。東京都出身。

 息子でシャンソン歌手のNERO(38)が同日、フェイスブックで発表した。葬儀・告別式の日取りは未定。

 5年前に末期がんの宣告を受けたが、それを押して活動。次世代にスピリッツを継承するべく、息子とともに2枚のシャンソンアルバムを発表した。入院前日も「青い部屋 月曜シャンソンコンサート」のステージに立った。今年1月から痛みを発するようになり、緩和ケア治療を行っていた。

 1957年頃から、東京・銀座にあった日本初のシャンソン喫茶店「銀巴里」に出演し、シャンソン歌手として活躍。川端康成、三島由紀夫、岡本太郎ら著名人が通った渋谷のシャンソンバー「青い部屋」を67年にオープンしたことでも知られる。

 45歳の時にNEROを出産。当時の芸能人・文化人の最高齢出産として長く語り継がれた。

 NEROは2003年、覚せい剤取締法違反(所持)などの現行犯で警視庁渋谷署に逮捕。戸川さんは「バカげたことは二度としないでほしい。自分のことは自分でして」と語っていた。

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2016年4月26日のニュース