松野明美さん 自宅にヒビ…公園での家族4人車中泊続く

[ 2016年4月19日 06:00 ]

車中泊をする松野明美さん

 熊本県議で熊本市在住の元マラソンランナー、松野明美さん(47)が18日、スポニチ本紙の電話取材に応じ、現状について語った。自宅にはヒビが入り、いつ崩れてもおかしくない状態のため、現在、自宅近くの公園で家族4人で車中泊をしているという。「避難所は足の踏み場がないほどの人であふれ返っている。車というスペースがある私たちが、ここ(避難所)に身を寄せるのはどうなのかという思いもあった」と説明。

 16日未明の本震は「立っていられず、はいつくばって外に出た」ほどの揺れに「この世の終わりだと思った。生きた心地がしなかった」。その後、車に移っての生活をスタート。同日夜から17日にかけての雨で車の窓が開けられなくなり、車内のエアコンを一晩つけて過ごしたが「息苦しくて熟睡できない上、ガソリンを入れるのに2時間待ちの渋滞が続いており、いつまでこんな状態が続くのか」と悲痛な声を漏らした。

 周辺には100台ほどの車が止まり、同じように車中泊をしている。「2日目以降、皆さん疲れきっている。特にお年寄りの方々に元気がなくて心配。だけど、体を休ませているように見えるので、迷惑になると思うから声を掛けるにも掛けられない」と持ち前の明るさも封印している。

 18日で4日目となった車中泊。「大人は耐えられるけど、子供が“友達に会いたい”“サッカーがしたい”と嘆く姿を見るのが、母親としては一番つらい」と明かした。

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