ディーン“故郷”福島ドキュで語り担当 再生エネルギー挑戦に共感

[ 2016年4月4日 13:50 ]

NHKのドキュメンタリーでナレーションを務めるディーン・フジオカ

 NHK連続テレビ小説「あさが来た」で大ブレークした福島県生まれの俳優ディーン・フジオカ(35)が10日に放送されるNHKのドキュメンタリー「明日へ つなげよう『フクシマ再生 9代目・彌右衛門の挑戦』」(前10・05)のナレーションを務める。

 震災5年の節目を迎えた福島。再生可能エネルギーの開発に取り組む人々に密着したドキュメンタリー。

 喜多方で226年続く造り酒屋の9代目当主・佐藤彌右衛門さん(65)。震災後、市民によるご当地電力会社「会津電力」を設立し、原発事故で苦しむ福島の真の再生を目指して豪雪地帯における太陽光発電や風力発電に挑戦。そのチャレンジの行方を追う。

 ディーンは福島県須賀川市出身。今年、福島県が制作した短編ドキュメンタリーアニメ「みらいへの手紙~この道の途中から~」のストーリーテラーも務めた。

 ディーンのコメントは以下の通り。

 「フクシマ再生 九代目・彌右衛門の挑戦」のナレーションをさせていただいたディーン・フジオカです。福島県生まれの私ですが、震災が起きたときにはジャカルタにいました。日本の家族に全く電話が通じず、混乱していた当時のことを思い出します。

 あれから5年ですが、何か自分にできるやり方で、福島県の復興に関わっていきたい…「太陽光や風力」といった再生可能エネルギーもその大きな力になるのではないかと思っていたところ、今回の挑戦を知り、共感しました。

 このドキュメンタリー、会津の酒蔵の当主が主人公で、地元の皆さんが色んなところで実に楽しそうにお酒を飲んでいるのですが、その姿を見ていて「冬が厳しい福島、うちのおじいちゃんの周りでも、こんな風にみんな集まって飲んでいたなあ」と温かい記憶や故郷の言葉の響きがよみがえってきました。

 彌右衛門さんたちは色々な困難にも直面しますが、福島の未来、そして故郷を愛する人たちのパワーが感じられる作品です。たくさんの方々にご覧いただければと思います。

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2016年4月4日のニュース