柄本明 息子に受け継ぐ芝居DNA「浮草稼業。どこか残酷な側面も」

[ 2016年3月20日 10:30 ]

にらむ柄本明
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 ひょうひょうとしたたたずまいであらゆる作品に溶け込み、深い味を出す俳優の柄本明(67)。俳優として活躍する2人の息子にも、芝居のDNAがしっかりと受け継がれている。

 81年に女優の角替和枝(61)と結婚。毎朝夫婦で自宅近くの喫茶店に行くことが日課で「犬を連れて行くんです。雨の日でも雪が降ろうとも行きますよ」。趣味は、歩くことと、映画館に行くこと。演劇人=酒飲みというイメージがあるが「酒は強くないです。仕事の決着をつけるために飲み屋に行く人もいるけど、仲間がいないと行かないですね」。

 長男の佑(たすく、29)、次男の時生(ときお、26)も俳優として活躍中。父親とそっくりな顔立ちだけでなく、佑はNHK連続テレビ小説「あさが来た」に出演、時生もドラマに主演するなど演技派として期待を背負っている。「運良くここまできてるけど、浮草稼業だから。どこか残酷な側面を持つじゃないですか」。自身が40年以上、身を削ってきた世界だからこそ率直にこぼれるシビアな言葉。それでも「嫌な話ばっかりしてるね」とおどける顔には、息子たちの活躍を喜ぶ父の顔が垣間見えた。

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