「真田丸」BS視聴率好調 屋敷CP歓迎「どんな視聴形態でも」

[ 2016年3月20日 08:00 ]

BSの視聴率も好調なNHK大河ドラマ「真田丸」の主演を務める堺雅人

 NHK大河ドラマ「真田丸」(日曜後8・00)のBS視聴率が好調に推移している。地上波の本放送より2時間早い午後6時から放送されるBSプレミアムで、第10話(13日放送)は平均視聴率4・7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と自己最高を記録した。

 BSの視聴率は初回3・3%から徐々に上昇。BSとしては高水準で、今作ならではの視聴形態が見て取れる。

 ヒットメーカー・三谷幸喜氏(54)が脚本を務め、主演の堺雅人(42)ら豪華キャストが彩る今作。本放送が待ち切れず、2時間早いBSを見る視聴者が多いとみられる。インターネット上で、BSは「早丸」の愛称で親しまれている。

 また、本放送(ネット上では「本丸」)の裏には、日本テレビの人気番組「世界の果てまでイッテQ!」(日曜後8・00)がある。リアルタイムでは「イッテQ」を見たい人が「早丸」に流れているともみられる。

 BSの高視聴率について、制作統括の屋敷陽太郎チーフ・プロデューサーは「2時間でも早く見たいという人が多いのは、すごくうれしいです」と歓迎。NHKオンデマンドによる配信視聴も例年以上に多く「どのような形態でも最終的に1人でも多くの人に見ていただければ、うれしいと思います」と見解。視聴形態にはこだわらない姿勢を示した。

 ネット上には「再丸」(土曜午後1時5分からの再放送)「録丸」(録画視聴)の愛称もあり、何度も見るコアなファンもいる。

 屋敷チーフ・プロデューサーは「ドラマは最もタイムシフトしやすいコンテンツ。それだけに、時間が経っても劣化しない、風化しない内容にしないといけない時代なんだと思います」と今まで以上に作品の質を高めることに心血を注ぐ。

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2016年3月20日のニュース