ダウンタウンの優しさ&威圧感でついポロリ「本音でハシゴ酒」の強み

[ 2015年11月6日 11:00 ]

「本音でハシゴ酒」で盛り上がる(左から)松本人志、浜田雅功、綾小路きみまろ、坂上忍

 有名人の触れづらいネタにもタブーなく突っ込んでいくことで話題となっているフジテレビ「ダウンタウンなう」の「本音でハシゴ酒」コーナー。これまで清原和博氏(48)、加護亜依(27)らがゲスト出演し大きな反響を呼んできた名物企画について、プロデューサーの松本祐紀氏に話を聞いた。

 芸能人の過去に触れ、答えづらい事実に切り込んでいく、あるいは当人が告白するというタイプの番組は、テレビ朝日「しくじり先生 俺みたいになるな!!」、TBS「爆報!THEフライデー」、日本テレビ「解決!ナイナイアンサー」など切り口こそ違えど他局にもある。では「ハシゴ酒」はそういった番組とは何が違うのだろうか。

 「ダウンタウンに坂上(忍)さんもいることで、ゲストの方は本音を話さないと帰してもらえないぞ、とプレッシャーを感じていると思う。この人たちに上っ面なトークでは許してもらえない、というところから、来てくださる方皆、他では話さない内容を話してくれているなと思います」

 そうしたプレッシャーを感じさせながら、これまでの出演してきたゲストは「(収録を終えて)基本的に喜んで帰っていく」のだとか。その理由はダウンタウンのトーク力にあるという。

 「人をくさすだけじゃなくて悩みを聞いて、真剣に向き合っている。居酒屋でお酒を飲むからこそ出る空気というのがあるんですね。(2人とも)50歳を過ぎて、もちろん威圧感とかあると思うんですけど、優しさというのもすごい出ていて」

 その優しさゆえか、威圧感ゆえか、「アンタッチャブル」柴田英嗣(40)がゲストで登場した際には、打ち合わせにはなかった思わぬ事態が発生した。

 「事前打ち合わせでは(休業の原因となった)事件の話は一切触れられないと言われていて。制作としては相方への思いを話してもらおうと思っていたんですよ。でもあの場でダウンタウンと坂上さんがいて、『女関係ってなんだったん?』って聞かれたら答えざるを得ない。打ち合わせでだめと言ったのを話してしまうというのはこの組み合わせ、この企画でしかできないことかなと思いますね」

 前身の「してみるテレビ!教訓のススメ」から通算して過去4回「ハシゴ酒」を放送しているが、キャスティングには毎回苦労していると漏らした。

 「ただ大物をしこめばいい、ただスキャンダラスな人を仕込めばいいというわけじゃない。清原さんを呼ぶにしても、浜田(雅功)さんがいなかったらキャスティングとして成立していなかっただろうなと思います。良くも悪くも清原さん、加護さん、B21のインパクトが大きかったので、世間もダウンタウンもスタッフもハードルが高くなってきていて、正直キャスティング大変です」

 6日に放送される「ダウンタウンなうSP」(金曜後7・00)は漫談家の綾小路きみまろ(64)、元光GENJIの諸星和己(45)、山本淳一(43)らがゲスト出演。「ダウンタウンもきみまろさんも芸歴長いのに、初共演どころか初対面。きみまろさんのフリートークってどうなんだろうなと思っていたんですが、めちゃくちゃ面白い!きみまろさんが正直に話してくれて、それにダウンタウンが感動していて」と見どころを語った。

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