BPO フジ番組を人権侵害で審理「遺族を冒とく」申し立て受け

[ 2015年9月16日 15:20 ]

 放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会は16日、自転車死亡事故の被害者遺族がフジテレビのバラエティー番組で人権を侵害されたと訴えた申し立てについて、審理入りすることを明らかにした。決定は15日付。

 番組は2月17日放送の「カスペ!『あなたの知るかもしれない世界6』」。母親が自転車にはねられて死亡した遺族の男性のインタビューを、自転車事故の「当たり屋」をテーマにした再現ドラマと共に放送した。

 同委員会によると、男性は被害者の多くが非常識な賠償金を請求しているかのような誤解を与えかねない番組内容だと指摘。「インタビューが、遺族を冒とくする低俗な番組の前ふりに利用された」として訂正報道や謝罪を求めている。

 フジテレビは「男性のインタビューと再現ドラマは関連づけていない」と主張。「BPOの審理には随時、協力していく」とコメントした。

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2015年9月16日のニュース