落語家の入船亭扇橋さん死去 呼吸不全で

[ 2015年7月11日 13:58 ]

10日に死去した入船亭扇橋さん(06年撮影)

 落語協会は11日、相談役を務めている入船亭扇橋(本名・橋本光永)さんが10日に呼吸不全で亡くなったことを発表した。84歳だった。

 通夜は14日、午後6時から、告別式は15日、午前10時30分から東京都杉並区の平安祭典・高円寺会館で行われる。喪主は長男の橋本圭司氏。

 扇橋さんは31年生まれ。57年に三代目桂三木助に入門。「木久八」となり61年に二ツ目昇進、「柳家さん八」と改名した。70年に真打昇進、九代目「入船亭扇橋」を襲名した。古典落語を得意とする実力派として活躍した。落語協会で理事、相談役を歴任。桂米朝さんらが集った「東京やなぎ句会」の宗匠でもあった。

 銀幕の世界でも活躍し、81年に映画「の・ようなもの」(落語を題材にした作品)に本人に近いイメージの役柄で出演、89年には映画「キッチン」に出演した。82年に文化庁芸術祭大賞、83年に芸術選奨新人賞を受賞している。

 

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2015年7月11日のニュース