「会いたい」訴訟、原告側が「都合により」訴えの全部取り下げ

[ 2015年7月10日 15:17 ]

「会いたい」作詞家から訴えられていた沢田知可子

 歌手・沢田知可子(51)のヒット曲「会いたい」の歌詞変更やタイトル変更をめぐり、作詞した沢ちひろさんが発売元の「ヤマハミュージックアンドビジュアルズ(現・ヤマハミュージックメディア)」と沢田の夫で所属事務所代表の音楽プロデューサーに対して200万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴していた裁判で、原告の沢さん側から訴状が取り下げられていたことが10日、分かった。

 この日は大阪地裁で弁論準備を予定していたが、原告、被告の代理人弁護士がともに姿を見せなかった。同地裁によると、原告側から訴状が取り下げられ、前日9日付で受理したという。

 争点は昨年7月発売の沢田のアルバム内で「会いたい」を「会いたい with INSPi」のタイトルにしたこと、また歌詞カードにはないイントロ部分に新たな言葉を足ししたことが歌詞変更にあたるかだったが、被告側はタイトルについては「一緒に歌唱しているグループを示すにすぎない」、イントロ部分については「歌詞カードと一体でないものは歌詞ではない。ナレーションと同じようなもの」と反論していた。

 訴状によると、6月30日に原告側の代理人弁護士より「原告は都合により訴えの全部を取り下げます」と記載された取り下げ書が同地裁に届けられた。理由などについて同地裁は「訴状にあること以上は申し上げられない」としている。

続きを表示

2015年7月10日のニュース