製作費48億円!?脊柱管狭窄症の横山たかし、金ピカ車イスで舞台

[ 2015年3月30日 06:45 ]

お坊ちゃまキャラに合わせ金ピカ車イスに金ピカ衣装で登場した横山たかし(左)と相方の横山ひろし

 ヘルニアを伴う脊柱管狭窄(きょうさく)症を患ったベテラン漫才コンビ「横山たかし・ひろし」の横山たかし(66)が29日、大阪・道頓堀角座で“新兵器”金ピカ車イス姿で舞台に立った。

 筋力低下から歩行困難になっていたたかしは、最近では付き添いの手を借りて舞台を務めていた。しかし、これでは危険も伴うことから腰痛を逆手に取る芸人魂で“お坊ちゃまキャラ”の金ピカ衣装に合わせ車イスを製作。

 この日、ど派手な衣装と車イスでたかしが舞台に登場すると、満員の客席からは大爆笑が起こった。ネタは「ほぼぶっつけ本番」(横山ひろし)と言いながら、たかしは「お坊ちゃまが苦しんでる、と思うて造幣局が48億円で(車イスを)作ったんじゃ。この衣装が38億8000万。元はと言えばこの衣装が重たいから腰が悪なったんじゃ…」と、押しまくり笑いを誘った。

 たかしは昨年1月末、腰痛を訴え入院。2度の手術を経て同8月に退院し舞台復帰したが、その後のリハビリが思うように進まず筋力低下から体重も12キロ減少。私生活では歩行器を利用しているそうで、思うように舞台に立てないことから「ストレスが半端なかった」と振り返った。ふさぎ込むたかしの姿に、事務所の後輩「ますだおかだ」の増田英彦(45)が車イスを提案。すぐさま乗っかり、約1カ月かけて手作業で金の布を張るなどし「約6万円」(関係者)と実用的な値段で仕上げたという。

 大の阪神ファンで知られるたかし。3連勝と最高のスタートを切ったチームに「今は阪神と相撲を見るのが楽しみ。暖かくなる頃には、もうちょっと良くなってると思う。いつかは自分で歩きたい」と完全復活も約束した。

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2015年3月30日のニュース