うずくまり足を引きずり…クライマックス間近舞台騒然「誰かいないか 担架を」

[ 2015年3月19日 20:43 ]

 クライマックスを迎えた舞台は突如として騒然となった。タレント堂本光一が主演する人気ミュージカルで6人が重軽傷を負った帝国劇場のパネル倒壊事故。「大丈夫か」「救急車を呼んで」。多くの観客が見守る中、出演者らの大声が響いた。

 観客によると、事故は公演の終盤、堂本が舞台袖に退いた後のシーンで起きた。ヒロインらが音楽に乗ってダンスを披露し、太鼓をたたく出演者もいた。

 観客席にいた群馬県太田市の主婦(60)は、パネルがゆっくりと手前に倒れてくるのに気付いた。スタッフが床との間に駆け込み、出演者とともにパネルを支える。すぐに音が消え、幕が下りた。

 「誰かいないか。担架を」。舞台から大きな声が聞こえる。幕の隙間からは、頭を抱えてうずくまったり足を引きずったりする出演者の姿が見えた。

 その後、堂本や劇場の支配人が相次いで舞台に現れ、観客に中止を伝えた。堂本は冷静な様子で「セットに不具合があり、けが人も数人出ている。続けられる見込みが立ちません。申し訳ありません」と頭を下げたという。

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2015年3月19日のニュース