「花子とアン」平均視聴率 過去10年間で最高の22・6%

[ 2014年9月30日 05:30 ]

「花子とアン」ヒロイン役の吉高由里子

 27日に放送が終了したNHKの連続テレビ小説「花子とアン」(月~土曜前8・00)の全156回を通じた平均視聴率は、関東地区で22・6%だったことが29日、ビデオリサーチの調べで分かった。前作の「ごちそうさん」を超え、過去10年間で最高を記録した。

 苦難に負けず、たくましく生きた女性の姿が人気を呼んだ「花子とアン」。

 関東地区での最終回の平均視聴率は22・3%、期間最高は7月5日の25・9%で、全回を通じての平均22・6%は「ごちそうさん」(22・3%)、流行語を生み出した「あまちゃん」(20・6%)を超えて過去10年で最高。近年では02年の「さくら」(23・3%)に次ぐ高数字となった。関西地区の期間平均は21・6%。ちなみに朝ドラの期間平均で最高視聴率は1983年の「おしん」(52・6%)。

 「花子とアン」は、「赤毛のアン」の翻訳者、村岡花子さんの半生を描いた。ヒロイン・花子を吉高が熱演したほか、情熱の歌人、柳原白蓮をモデルとした、花子の腹心の友・蓮子に扮した仲間由紀恵(34)の好演も話題となった。

 大ヒットの理由について、放送作家の山田美保子さんは「タイトルは“花子とアン”ですが、ドラマは“花子と蓮子”。朝ドラは女の一代記を描くのが常ですが、今回は2人分の話があったので視聴者はお得だった」と指摘。また、中園ミホさんの手掛けた脚本に注目し、「中園さんは働く女性の物語がお得意。そこに恋愛ものが合体して鬼に金棒。魅力的な男性登場人物も多く、蓮子をはじめとした脇役の力も引きつけた」と分析した。

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