AKB握手会41日ぶり再開 厳戒も高橋みなみ「会えてよかった」

[ 2014年7月6日 05:30 ]

久しぶりの握手会で笑顔のAKB48高橋みなみ

 AKB48の握手会が5日、東京ビッグサイト(江東区有明)で、5月25日にメンバーが切りつけられた事件後初めて行われた。警備員を7倍に増やし、金属探知機を使った荷物検査などを実施。物々しい雰囲気の中、ファンは“会いに行けるアイドル”の復活に笑顔。総監督の高橋みなみ(23)も「会えてよかった」と喜んだ。

 握手会に参加したのは、姉妹グループを含め約250人。事件の影響が不安視されたが、運営側によると、前日までに精神的な不調で欠席を申し出たメンバーはいなかった。事件で負傷した川栄李奈(19)と入山杏奈(18)は参加しなかった。

 入場時には50カ所で、警備スタッフが手荷物検査と金属探知機によるボディーチェックを実施。ファンは手荷物を預けて手のひらを係員に見せ、結婚指輪以外のアクセサリーは外すよう求められた。握手は、高さ1メートル10センチのプラスチック製の柵越しに行われた。

 メンバー1人につき従来の2倍となる4人のスタッフが張り付く厳戒ぶり。物々しい雰囲気とは裏腹に、ファンは推しメンから笑顔で迎えられると「お久しぶり!」などと話し、固い握手を交わした。高橋と握手した女子中学生(14)は「握手の距離は遠く感じたけど、雰囲気は変わらなかった。りっちゃん(川栄)の握手券も持ってるので、早く元気になってほしいな」と話した。

 運営側によると、警備スタッフは従来の50人から350人に増員。イベントに関わるスタッフも700人から1000人以上に膨らんだ。イベント関係者は「これほどの規模なら(警備に)1000万円以上掛かってるのでは」と推測した。

 メンバーは交流サイト「Google+」などに再開を喜ぶ声を投稿。高橋は「会えてよかった」とコメント。「握手会の女王」の愛称がある柏木由紀(22)はブログで「セキュリティーが厳しくなり、皆さんにはお手数をおかけしてしまいましたが、皆さんが協力してくださったおかげでスムーズに握手できたと思います」と感謝した。

 今後の握手会について、運営側は「今回の結果を踏まえた上で検討したい」と話している。

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