宝塚「歌劇の殿堂」 スターゆかりの品展示 公演百周年

[ 2014年4月4日 13:01 ]

「宝塚歌劇の殿堂」で自身の展示ブース前で記念写真に納まる鳳蘭

 初公演から100周年を記念して、兵庫県宝塚市の宝塚大劇場内に設けた「宝塚歌劇の殿堂」が4日、報道陣に公開された。八千草薫(83)や鳳蘭(68)ら歴代のスターやスタッフなど、100人の愛用品や写真などを展示し、功績をたたえる。一般公開は4日午後3時から。

 大劇場前には、朝早くから数十人のファンが詰めかけ、タカラジェンヌやOGたちを歓迎。鳳さんが現れると、ファンらが周りを囲み、手を握って喜んでいた。

 報道陣の取材に応じた鳳さんは「100年の重みのある殿堂に入れて、大変光栄です。生まれ変わってもまた宝塚に入りたい。ファンの方々には、ぜひ次の200年に向かって応援していただければ」と笑顔で話した。

 殿堂には女優の大地真央(58)が米国の俳優ジェームズ・ディーンを演じた際の衣装や、歌手の故越路吹雪さんのレコードも並んだ。

 オープン記念の企画展として、「白ばらのプリンス」と呼ばれ、一昨年8月に96歳で亡くなった男役の春日野八千代さんを8月18日まで映像や写真で特集。このほか、現役のトップスターや舞台装置も紹介している。

 入場者がフィナーレの大階段の模型を背景に、ジェンヌが背負う羽根飾りを付けて写真撮影できるコーナーもある。

 殿堂入りした中で最下級生の60期生、遥くらら(58)は「小林一三先生に始まる100人のお名前を見て、たくさんの方が紡いできた歴史の重みと責任を感じました。私にとって宝塚はキラキラした宝物。(殿堂入りは)夢のようです」と喜んだ。

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2014年4月4日のニュース