ロシア女性バンドにムチ、唐辛子スプレー ソチで治安部隊

[ 2014年2月20日 21:09 ]

 冬季五輪が開催されているロシア南部ソチで、ロシアの女性バンド「プッシー・ライオット」のメンバーが19日、プーチン大統領を批判するパフォーマンスをしたところ、治安部隊にむちで叩かれたり、唐辛子入りのスプレーをかけられたりし、強制的に中断させられた。

 治安部隊はプーチン氏を熱烈に支持するロシア南部の自警団コサックらで構成されていた。動画サイト「ユーチューブ」にロシアのテレビ局が投稿した映像によると、メンバーを含む6人がマスクをかぶり「プーチンが祖国愛を教えてくれる」と声を上げながらパフォーマンスを開始すると、直後に10人以上の治安部隊が割って入り、マスクを無理やり脱がせた上で、殴ったり地面に押し倒したりした。

 プッシー・ライオットは投稿サイト、ツイッターに血を流したパフォーマンス参加者の写真を載せた。

 バンドのメンバー2人は18日、治安当局に一時拘束されたばかり。2012年にはロシア正教の総本山でプーチン氏を批判するパフォーマンスをし、逮捕されて懲役刑に服し、昨年末に釈放された。(共同)

続きを表示

2014年2月20日のニュース