山田洋次監督 悲願の金熊賞へ、8作品連続ベルリン出品

[ 2014年1月16日 05:30 ]

ベルリン国際映画祭コンペ部門への出品が決まった「小さいおうち」の山田洋次監督(前列中央)と出演者

 山田洋次監督の最新作「小さいおうち」(25日公開)が、2月6日から開催される第64回ベルリン国際映画祭で最高賞「金熊賞」を競うコンペティション部門に出品されることが決まった。映画祭事務局が15日、発表した。

 山田作品は、世界三大映画祭の一つとされる同映画祭の“常連”。今回で03年の「たそがれ清兵衛」以降8作連続での参加となり、コンペ部門には08年の「母べえ」以来、6年ぶり5作目の出品となる。昨年も「東京家族」が著名な映画人を称えるベルリナーレ・スペシャル部門で上映された。

 「東京家族」の現地での舞台あいさつの際「次の作品もまたベルリン映画祭で上映されることを期待しています」と話したという山田監督は「それが本当に実現したのです。うれしくないわけがありません」と喜びを表現。初の金熊賞獲りへ期待が高まる中、「長旅はつらい年齢になってしまいましたが、なんとかして出席しなくては、と思っています」と現地入りする意向を示している。

 同作は女優の松たか子(36)主演。昭和初期を舞台に、ひそやかな恋愛事件に揺れ動く2人の女性の運命を描く。

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