大浦龍宇一 6畳一間のシングルファーザー「生きる目的があれば頑張れる」

[ 2013年12月17日 09:02 ]

6畳一間のアパートで父子仲良く暮らす大浦龍宇一と愛息の主之和くん

 俳優の大浦龍宇一(45)が小学生の長男(10)とのシングルファーザー生活をつづった著書「シンパパ!」(青志社)を19日に発売することになり、6畳一間の自宅アパートでの生活を公開した。

 親子一緒に寝ているベッドをはじめ、特製のキャラクター弁当(通称キャラ弁)も披露。「子供が中学生になった時に自分の部屋を持たせてあげたい」と夢を語った。

 都内の住宅街にある「家賃7万8500円」のアパートを訪れると、大浦はフライパンの音をたてながら自慢の「キャラ弁」を作っていた。

 玄関を開けるとすぐに細い廊下があり、右手にキッチン。その奥に6畳の部屋が1つだけある。

 大浦が持ってきてくれたのは映画「グレムリン」の人気者ギズモをかたどった弁当。ご飯やおかずで立体的に仕上がった様子は、まさに3D。「茶色いのは焼きそばで、目はゆで卵とノリ。耳は豚肉で、炒めたニンジンとモヤシも…」と楽しそうに説明する。そんな父の姿を一人息子の主之和(すのわ)くんは誇らしげに見つめていた。

 「もともと料理経験はほぼゼロ。それが子供と一緒に暮らすようになって、食が細い子だったので、どうすれば食べてくれるのかと必要に迫られて思いついたのがキャラ弁でした」

 2000年に結婚し、3年後に主之和くんが誕生。名前には「調和を大切にする大きな人になってほしい」との思いを込めた。離婚したのは07年。当初は前妻が子供を育てていたが、自営業を切り盛りしながらの育児は難しかったことなどもあり、11年4月に大浦が引き取った。

 当時、大浦は仕事上のトラブルを長く引きずり、借金もあり「人生のどん底」にあった。著書には、シングルファーザーになった経緯、節約生活のアイデア、キャラ弁の数々など、男手ひとつでも工夫次第でいかに楽しく子育てできるかが書かれてある。俳優業を続けながらの育児は厳しいが「自分の帰りが遅い時、近所の人たちが預かってくれたり、大家さんがいつも気遣ってくれたりと、多くの方に助けられている。子供を教えるつもりが、人生で大切なたくさんのことを子供を育てる中で教えてもらっている」という。

 親子一緒に寝ているセミダブルのベッド。主之和くんは「ずっとここがいい」というが「中学生になる頃にはちゃんと部屋を持たせてあげたい」と大浦。「主之和はパパ大好き!と言ってくれる。生きる目的があれば頑張れることを彼は教えてくれた」と言うと、膝の上に座る我が子をギュッと抱きしめていた。

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