覚せい剤だけじゃない…若山騎一郎容疑者を詐欺告訴も

[ 2013年12月1日 05:30 ]

千葉地検松戸支部に移送される若山騎一郎容疑者

 覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで逮捕された俳優若山騎一郎(本名藤原敏章)容疑者(49)が逮捕後の尿検査で覚せい剤の陽性反応が出ていたことが30日、分かった。千葉県警は同日、同法違反(使用)の疑いで逮捕した妻で女優仁美凌(本名藤原芽英子=めえこ)容疑者(33)とともに身柄を送検。また、若山容疑者が監督を務めたDVDの主演女優の所属事務所が、出演料の未払いをめぐる詐欺容疑で刑事告訴を準備していることも分かった。

 再婚も含めた祝賀パーティーを開く予定だった自らの誕生日に、尿から覚せい剤の陽性反応が出ていたことが新たに分かった若山容疑者。28日に東京都港区の自宅マンションで覚せい剤を所持した疑いで千葉県警松戸署に逮捕され、容疑を認めていた。29日に逮捕された仁美容疑者は「夫と一緒に覚せい剤を使っていた」と供述していた。

 2人はこの日、千葉地検松戸支部に身柄を送致された。若山容疑者が警官に誘導されながら、松戸署の駐車場に姿を見せたのは午前8時半ごろ。紺色のジャンパー姿で目深にかぶったフードの下から無精ひげをのぞかせ、終始うつむいたまま、おぼつかない足取りで車に乗せられた。仁美容疑者も午前7時50分ごろ、船橋署から同支部に身柄を送致された。

 一方、若山容疑者が監督を務めるDVDに出演した女優の所属事務所が詐欺容疑で同容疑者を刑事告訴する準備を進めていることも分かった。

 作品は07年に撮影された「くノ一忍法帳―阿片地獄―」(08年)。仁美容疑者とダブル主演した美栞了(みかん・りょう=40)の所属事務所によると出演料50万円が未払いで、支払いを先延ばしされ続けた後、連絡が取れなくなっていた。

 だが、両容疑者が再婚した翌日の今年10月16日に本紙が未払い疑惑を報じた直後、若山容疑者が連絡してきて「DVD製作会社から仲介会社を通じて出演者と監督にギャラを払う契約」と主張。ただ、契約時、若山容疑者本人は、仲介会社を「若山事務所の人間と思ってもらっていい」と説明し、契約書に記入された所在地も若山容疑者の個人事務所と同じだった。美栞側がその点などを指摘すると「(再婚の)おめでたい時に邪魔をするな。出る場所に出るぞ」などと凄んだという。

 これに対し美栞側は「こちらに落ち度はない」と契約書などの証拠を準備。弁護士と相談し、年明けにも詐欺容疑で刑事告訴することを視野に入れていた。今回の逮捕を受け「発言がメチャクチャだったが、薬をやっているとは思わなかった。裁判が難しくなるかもしれない」と困惑していた。

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