海老蔵 二百数十年ぶり「鎌髭」復活「父への供養にも」

[ 2013年5月4日 06:00 ]

 歌舞伎俳優の市川海老蔵(35)が3日、京都・南座で開幕した五月花形歌舞伎で、お家芸「鎌髭(かまひげ)」を二百数十年ぶりに復活させた。鎌髭は四代目市川団十郎が江戸時代に初演。歌舞伎十八番に選ばれながら、上演が途絶えていた。

 海老蔵が演じるのは、鎌で首を切られそうになっても決して切られない不死身の平家の武将、悪七兵衛景清役。芝居が始まって15分後、衣装のまま口上に臨んだ海老蔵は「鎌髭は父と一緒に復活しようと話しておりました。それは願いかなわず、私事ではありますが5歳で初舞台を踏んで30年の今年、多くの方のお力で父が最後に舞台を踏んだ、ここ南座で上演の運びとなり、父への供養ともなりました」と感謝。満員の客席から「成田屋!」の声が掛かり、大きな拍手に包まれた。

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2013年5月4日のニュース