新山詩織 17日デビュー 17歳現役女子高生は“涙のロック少女” 

[ 2013年4月9日 06:32 ]

17日にデビューする新山詩織

 B’z、ZARDなどを輩出したビーインググループから現役女子高生のロック少女がデビューする。17歳の新山詩織で自ら作詞作曲をし、ビーイング初の10代のシンガー・ソングライターだ。叫ぶように歌う時に目が潤むのが特徴の“涙のロック少女”で、スピッツなどを手掛けた笹路正徳氏がほれ込んだ逸材。17日にデビューし、早くも2作目のシングルが映画主題歌に起用されることも決まった。

 新山は埼玉県内の高校に通い、4月から3年生になったばかり。高校入学後から首都圏で路上ライブを重ねて腕を磨いて、昨年2月にビーイングの新人オーディションに応募。最終審査では、中学3年生の時に初めて作った自作曲「だからさ」が審査員から絶賛されて、グランプリを獲得した。

 これまで同社から10代でデビューした歌手には作詞を手掛ける倉木麻衣(30)らがいたが、作詞も作曲もする新人は初めて。デビュー曲「ゆれるユレル」の歌詞には「いくら言葉重ねてみても 綺麗事(きれいごと)ばかりだ 本当の私はどこ?」「いい子ぶってどうしよう…好かれたいわけじゃない」などと赤裸々な感情を投影。92年に早世した歌手尾崎豊さん(享年26)のように、10代が抱える葛藤を歌にしている。今月1日に歌詞サイト最大手「歌ネット」で公開したところ、初日に1位を獲得。ニッポン放送の4月度優秀新人にも選ばれた。

 その才能にほれ込んでいるのが、昨秋の初レコーディングに立ち会った音楽プロデューサーの笹路氏。スピッツ、ユニコーン、プリンセスプリンセスらを手掛けた大物は、技術も内面も最大級の評価をしており「音楽が天職の人」と絶賛している。

 結成25年を迎えたバンド「ザ・グルーヴァーズ」を尊敬し、エレキギターをかき鳴らしながら叫ぶロック少女。デビューを目前に控え「今だからこそ伝えたい言葉を飾らずに歌っていく歌手でいたい」と明かす。女優の能年玲奈(19)に似たビジュアルも評判を呼びそうだ。

 2作目に収録予定の「Don’t Cry」(発売日未定)は映画「絶叫学級」(6月14日公開、監督佐藤徹也)の主題歌に決定。17日に大阪・梅田、18日に東京・渋谷でそれぞれデビューライブを行う。

 ◆新山 詩織(にいやま・しおり)。本名非公表。1996年(平8)2月10日、埼玉県生まれの17歳。小学生の頃にピアノを習い、中学からガールズバンドを結成し、エレキギターを担当。FM NACK5でレギュラー番組「Looking to the sky」(金曜前5・30)がスタート。抹茶味の食べ物とヨーグルトが好物。血液型A。

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