小澤征爾さん 7月に東京・長野で指揮、被災地から招待も

[ 2013年4月3日 18:54 ]

 世界的な指揮者の小澤征爾さん(77)が3日、東京都内で記者会見し、理事長を務めるNPO法人「小澤国際室内楽アカデミー奥志賀」の活動の一環として、7月末に東京と長野で開く演奏会で指揮をすると明らかにした。

 小澤さんらによると、「アカデミー奥志賀」の参加者は日本、中国、台湾、シンガポール出身の若手の弦楽器演奏家で、オーディションなどで選ばれた24人。7月下旬に長野県山ノ内町で集中講習を行い、演奏会に臨む。

 長野でのコンサートと講習の一部に、被災地の岩手・宮城両県で音楽を学ぶ中高生数人を招待する。「アカデミー」の活動を支援する化学メーカー「ランクセス」(本社ドイツ)は「世界トップレベルの指導を体験してほしい」としている。

 小澤さんは6月にも、自身が開校した「スイス国際音楽アカデミー」の演奏会で指揮する予定で「体調はまあまあ、いい。食道がんは昔なら死んでいた病気で、僕はラッキー。神様から(命を)もらったと思って大事にします」と話している。

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2013年4月3日のニュース