藤十郎 祝いの舞いで幕開き「世界の歌舞伎として…」

[ 2013年4月3日 06:00 ]

坂田藤十郎の「鶴寿千歳」で華やかに幕開き

新歌舞伎座こけら落とし公演

(4月2日)
 こけら落とし公演が豪華役者陣によって華やかに繰り広げられた。3部制で行われ、第1部は、坂田藤十郎(81)らによる祝いの舞踊「鶴寿千歳(かくじゅせんざい)」で幕開き。「熊谷陣屋」では、中村吉右衛門(68)、坂東玉三郎(62)らがダイナミックな立ち回りや女形の踊りを披露した。

 2部では、尾上菊五郎(70)の「弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)」で、大掛かりな舞台転換が行われ、大屋根のセットが菊五郎を乗せたまま後方に回転。セリ(昇降装置)をいくつも稼働させるなど、一新した装置が駆使された。3部でも、片岡仁左衛門(69)、松本幸四郎(70)らが熱演。藤十郎は「新しい歌舞伎座では、歌舞伎を日本だけでなく、外国の方にも見ていただき、世界の歌舞伎として認めてもらえるようにしたい」とコメントした。

 こけら落とし公演は、来年3月まで1年間行われる。

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