歌舞伎座の再開場を記念 27日に銀座お練り 侍も?

[ 2013年3月15日 06:00 ]

GINZA花道メインビジュアル=提供・松竹株式会社

 4月2日の歌舞伎座(東京都中央区)の再開場を記念して、今月27日に銀座でパレードが行われることになった。中村時蔵(57)ら歌舞伎俳優約60人が史上初めて銀座を練り歩く。20日(日本時間)にはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝が予定され、侍ジャパンが3連覇を果たした場合はパレードが検討される可能性もあり、春の銀座は盛り上がりそうだ。

 パレードは、歌舞伎座から約300メートルの距離にある目抜き通り・銀座中央通りで行われる。午前10時に銀座通り口交差点でセレモニーを実施した後に出発し、銀座四丁目交差点まで約400メートルを練り歩く。

 時蔵や中村福助(52)、中村橋之助(47)のほか、若手で人気の市川染五郎(40)、尾上松緑(38)、市川猿之助(37)、尾上菊之助(35)、市川海老蔵(35)、片岡愛之助(41)、中村獅童(40)、中村勘九郎(31)、中村七之助(29)ら約60人が紋付きはかま姿で参加。木やりなども含めると総勢約120人となり、にぎにぎしいパレードになりそうだ。

 これまで歌舞伎俳優のお練りは、昨年12月に亡くなった中村勘三郎さん(享年57)や市川中車こと香川照之(47)らが渋谷や浅草で行ったことはあったが、銀座では初めて。松竹は沿道の観客を約5万人と見込んでいる。昨年8月に行われたロンドン五輪メダリストの凱旋パレードは約50万人が集まっており、“世紀のお練り”を一目見ようと多くの人が集まる可能性が高い。

 実行委員会の銀座通連合会は「華やかなお練りイベントを開催できて大変喜ばしい。多数の方々に来て楽しんでいただきたい」としている。

 WBCは侍ジャパンが米国での決勝ラウンドに進出し、盛り上がりを見せている。決勝は20日(日本時間)で、侍ジャパンが決勝に進んで3連覇した場合、大フィーバーとなって凱旋パレードが検討される可能性もある。歌舞伎座の記念パレードと同時期になれば、祝福ムードが続くことになり、関係者は「銀座が盛り上がり、多くの人が来てくれればうれしい」と話した。

 ◇主な銀座パレード

 ▼相撲・若貴兄弟 91年5月、大相撲の人気力士だった若花田と貴花田の兄弟が警視庁築地署の一日署長を務め、オープンカーでパレード。約2500人から歓声。

 ▼プロ野球・巨人 昨年11月、3年ぶりに日本一に輝き優勝パレード。約38万人が集まった。

 ▼ゆるキャラ 同11月、ゆるキャラ54体が練り歩き、約1万2000人が詰め掛けた。

続きを表示

この記事のフォト

2013年3月15日のニュース