邦画の興行収入が過去最高、50億円以上5本 洋画は低迷

[ 2013年1月30日 19:13 ]

 日本映画製作者連盟(映連)は30日、2012年の全国映画概況を発表した。邦画の興行収入(興収)は前年比28・8%増の約1282億円を記録し、興収ベースで発表を始めた2000年以降で最高となった。

 洋画と合わせた興収総額は約1952億円で、東日本大震災で落ち込んだ前年から7・7%増。興収総額のうち、邦画が占める比率は65・7%で、5年連続で洋画を上回った。洋画のシェアが4割を切ったのは43年ぶり。

 作品別では邦画1位の「BRAVE HEARTS 海猿」(73億3千万円)をはじめ、50億円を超える作品が5本。うち洋画は「ミッション・インポッシブル ゴースト・プロトコル」(53億8千万円)のみだった。

 スクリーン数は2年連続で減少し、49スクリーン減の3290スクリーン。うち88・1%で上映設備のデジタル化が完了した。

 公開本数は、昨年から184本増えて983本になったが、近年増加している映画館で上映する演劇や音楽などのデジタル映像作品98本を含む。

 記者会見した映連の大谷信義会長は「興収総額は前年比で上がってはいるが、00年以降で見ると10番目で、あまりいい数字ではない。もう少し全体的に上がってほしい」と話した。

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