小山明子 気丈に主演舞台初日「大島が私のために選んでくれた日」

[ 2013年1月17日 06:00 ]

会見する(左から)次男・大島新さん、小山明子、崔洋一監督

 映画監督の大島渚さん(享年80)の死去から一夜明けた16日、妻で女優の小山明子(77)が東京芸術劇場(東京都豊島区)で主演舞台「女のほむら」の初日を迎え、気丈な姿を見せた。

 公演後に次男の大島新さん、崔洋一監督(63)とともに会見。「仕事、家庭人、夫として素晴らしい人だった。だから、ここまで支えることができた」と約17年の介護生活を振り返り、涙で頬を濡らした。

 小山にとっては18年ぶりの舞台。悲しい形で初日の幕を開けたが、気丈に演じきった。2度にわたるカーテンコールでは観客から大きな拍手を浴び、笑顔で応じた。

 公演後には、「明治(時代)の毒婦」と呼ばれた主人公の衣装のまま会見。「覚悟はできていた」と自分に言い聞かせるように強調。初日前日に亡くなったことには「大島が私のために選んでくれた日。(遺体を)自宅に連れて帰ることができて、夜の舞台稽古にも間に合った。私のことを応援してくれていると思う」と心境を明かした。

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