魅力だった表現力…柳ジョージさん 米デビュー話もあった

[ 2011年10月14日 09:14 ]

柳ジョージさん死去

 「柳ジョージ&レイニーウッド」が所属した事務所「FREEWAY」の知久悟司社長(64)は「70年代半ばにスタジオで初めて出会った。サム・クックの歌を酔っぱらいながら歌ったんだけど、とにかく凄かった。いまだにあの衝撃が忘れられない」と言う。

 思い出深いのは司馬遼太郎さんの小説に感化されて作った「酔って候」(78年発表)が完成した時。「ジョーちゃんは曲名の使用許可を得るため大阪の司馬さん宅を訪れたんです。“なかなかよく書けている”とお墨付きをもらい、帰りの新幹線では司馬さんにもらった直筆サインをうれしそうにずっと眺めてました」

 ギターテクニックは「決して突出してないけど、ジョーちゃんの魅力は表現力。ハートフルで心に突き刺さる」と強調。82年にレイ・チャールズと共演ライブを行ったこともあり「米国でも評価されていた。向こうで発売する話も出たほどだった」と明かした。

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2011年10月14日のニュース