きっかけは「のど自慢」 問い合わせ殺到「誰の歌?」

[ 2011年9月24日 09:14 ]

デビュー34年目で全国放送に初めて登場する仙台出身の演歌歌手、花京院しのぶ

 仙台出身の無名の演歌歌手が、デビュー34年目で全国放送に初めて登場する。三味線を弾きながら歌う花京院しのぶ(54)で、27日放送のNHK「歌謡コンサート」(火曜・後8・00)に生出演。東日本大震災で親族7人が犠牲になり悲しみを乗り越えて歌う苦労人の“望郷の鎮魂歌”に注目だ。

 番組出演が決まったきっかけは、6月26日に放送されたNHK「のど自慢」。チャンピオンになった専門学校生(19)が歌ったのが花京院の「お父う(おどう)」。放送終了後「誰の歌?」と問い合わせが相次ぎ、一躍、演歌ファンの注目の的となった。84年に日本テレビ系の番組に出たことはあるが、完全な全国放送の番組は「今回が初めて」(発売元のビクター)という。

 ◆花京院 しのぶ(かきょういん・しのぶ)本名林しのぶ。1957年(昭32)8月27日、仙台市生まれの54歳。78年に「めおと道」で日本クラウンからデビュー。花京院は仙台市青葉区にある地名からつけた。03年にビクターに移籍後「望郷新相馬」「望郷やま唄」を発売。「新相馬」のカップリング「お父う」はカラオケ大会で人気が出ており「望郷あいや節」に再収録。

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2011年9月24日のニュース