NYカーネギーホール 日本芸術祭を予定通り実施

[ 2011年3月14日 16:46 ]

 ニューヨーク市にあるカーネギーホールは14日までに、東日本大震災の被災者を見舞う声明を公式サイトに掲げるとともに、3月中旬から4月上旬にかけて計画されている日本芸術祭「ジャパンNYC」の第2部を予定通り実施すると発表した。

 同ホールのギリンソン総支配人は大震災のニュースに「深い悲しみを覚えた」とする一方で「極めて困難な時だからこそ芸術祭のイベントを通じ日本や日本人に敬意を払うことが特に重要」と話している。

 第2部ではNHK交響楽団のコンサート(3月21日)やバイオリニスト五嶋みどりさんのリサイタル(同23日)のほか、能やダンス、津軽三味線、和太鼓の公演などが予定されている。

 しかし芸術祭の一環として計画されていた日本におけるビジネスチャンスに関するパネル討論会は中止された。

 N響はニューヨークを含む北米公演のため、既に日本を出発したという。

 昨年12月に開かれた芸術祭の第1部では、小沢征爾氏の率いるサイトウ・キネン・オーケストラが演奏。同氏は腰痛のため一部だけ出演し、下野竜也氏がそれ以外の指揮の代役を果たした。小沢氏は腰のリハビリに専念するため、第2部への出演も中止した。(共同)

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2011年3月14日のニュース