イラクの子どもに“笑い”を…クルド人自治区で落語会

[ 2010年12月6日 08:42 ]

4日、イラク北部クルド人自治区の難民キャンプを訪問したNPO「国境なき芸能団」代表で落語家の笑福亭鶴笑(国境なき芸能団提供)

 落語家の笑福亭鶴笑(50)が代表を務めるNPO「国境なき芸能団」(事務局・大阪市)は4、5の両日、イラク北部クルド人自治区を訪問、難民キャンプや小学校で子どもたちに落語を披露した。イラク戦争などで傷ついた子どもたちに笑顔を届けるのが目的で、7日まで続けられる。

 同行した非政府組織(NGO)「イラクの子どもを救う会」(大阪府吹田市)の西谷文和さん(50)によると、芸能団は同自治区スレイマニヤ周辺の難民キャンプや、旧フセイン政権の化学兵器で住民が虐殺されたハラブジャなどを訪問、落語や手品を熱演した。

 落語は日本語で演じ、現地の言葉で通訳。首都バグダッドでのテロで左目を失った少女が「こんなに笑ったのは初めて」と話していたといい、西谷さんは「これを機に、日本とイラクの交流が生まれてほしい」と述べた。(共同)

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2010年12月6日のニュース