エイズ知らせず性交渉…独人気女性歌手に猶予刑

[ 2010年8月26日 23:00 ]

 ドイツ西部ダルムシュタットの裁判所は26日、エイズウイルス(HIV)に感染していることを隠して性交渉し、男性をエイズ感染させたとして傷害罪などで起訴された同国の人気女性歌手グループ「ノー・エンゼルス」のナジャ・ベナイサ被告(28)に、禁固2年、執行猶予2年の判決を言い渡した。

 判決によると、ベナイサ被告は2004年、この男性に感染の事実を知らせないまま避妊具をつけずに性交渉をした。同様に関係を持った他の2人はエイズに感染しなかった。
 公判で被告は「心から反省し、後悔している」と証言。エイズ予防の支援団体は「感染者の一方のみに罪を負わせるもの」と、起訴した検察当局を批判していた。

 ノー・エンゼルスは00年にテレビ番組で人気となり、これまでに多くのヒット曲を飛ばした。(共同)

続きを表示

2010年8月26日のニュース