小沢征爾さん 腰痛悪化で1演目だけ指揮

[ 2010年8月26日 19:24 ]

 サイトウ・キネン・フェスティバル松本実行委員会(長野県松本市)は26日、食道がん治療から音楽活動に復帰した指揮者の小沢征爾さん(74)が、同フェスティバルで予定していた9月5~9日のオーケストラ4公演(延べ8演目)の指揮を、下野竜也さん(40)に交代すると発表した。

 がん治療は既に終了し経過も良好だが、持病の腰痛が悪化したためとしている。4日間とも、新たに追加する1演目だけを小沢さんが指揮する。

 同委員会によると、小沢さんは療養中の筋力低下で腰痛がひどくなり、主治医から「長時間の指揮は避けるべきだ」と指示を受けた。交代するのは故武満徹さん作曲の「ノヴェンバー・ステップス」など。小沢さんが指揮する追加演目はチャイコフスキーの「弦楽セレナード」第1楽章。

 小沢さんは「ご迷惑、ご心配をおかけし本当に申し訳ない。9月のフェスティバル終了後は、12月のサイトウ・キネン・オーケストラのカーネギー公演を目指し、腰の治療に専念したい」とのコメントを発表した。

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2010年8月26日のニュース