博多座恒例「船乗り込み」 藤十郎らに4万人声援

[ 2010年5月30日 18:12 ]

 福岡市の博多座で来月2日から始まる歌舞伎公演を前に、坂田藤十郎(78)ら出演者が小舟に乗って顔見せする恒例の「船乗り込み」が30日、市内を流れる博多川で行われた。心地よい五月晴れの下、約4万人の市民やファンらが両岸や橋の上を埋め尽くし、お目当ての役者に大きな声援を送った。

 観衆が投げた真っ白な紙吹雪の舞う中、紋付きの羽織とはかま姿の17人が10隻の小舟に分乗し、川面をゆっくりと移動。「山城屋!」「播磨屋!」などと屋号の掛け声が上がると、それぞれ手を振って応えた。

 下船後の式典で、藤十郎は「さわやかで、とても気持ち良かった。千秋楽まで大入り満員になりますように、博多座にぜひお越しください」とPRした。

 博多座の船乗り込みは1999年の開場以来、悪天候時を除き毎年実施されている。

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2010年5月30日のニュース