米俳優のデニス・ホッパー氏が死去

[ 2010年5月30日 03:32 ]

ロサンゼルスの自宅で亡くなった米俳優のデニス・ホッパー氏

ガリガリ45キロに…デニス・ホッパー 余命わずか

「ハリウッドは家」…デニス・ホッパー、殿堂入り

 AP通信などによると、「イージー・ライダー」や「ブルーベルベット」「スピード」などの映画で知られる米国の人気俳優デニス・ホッパー氏が29日、前立腺がんの合併症のため、ロサンゼルスの自宅で死去した。74歳。家族や友人にみとられて静かに亡くなったと友人は語っている。

 米カンザス州生まれ。若いころから演劇を始め、舞台やテレビドラマに出演。故ジェームス・ディーン主演の映画「理由なき反抗」(1955年)と「ジャイアンツ」(56年)に出演したが、その後、出演作品の監督と衝突し、ハリウッドから事実上追放された。

 若者たちの放浪の旅を描いた「イージー・ライダー」(69年)で監督、脚本、主演の三役を務め、ピーター・フォンダ、ジャック・ニコルソンと共演。低予算だったが大ヒットし、アメリカン・ニューシネマの代表作となって一躍有名になった。

 70年代は配給元とのトラブルや、麻薬中毒、アルコール依存症で表舞台から遠ざかったが、「ブルーベルベット」(86年)で復帰。その後も数々の映画に出演、「スピード」(94年)での猟奇的な爆弾犯など、性格俳優として人気があった。ほかにも「地獄の黙示録」「トゥルー・ロマンス」など計100以上の映画に出演した。

 ホッパー氏は、2009年10月に前立腺がんであることを公表、闘病生活を続けていた。今年3月にはハリウッドの殿堂入りを果たし、ハリウッド大通り沿道で記念の星形プレートを披露する式典に出席した。

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2010年5月30日のニュース