草なぎ主演5夜連続ドラマ、膨大なセリフに悲鳴

[ 2010年2月12日 06:00 ]

 TBSが「SMAP」の草なぎ剛(35)主演で初の5夜連続ドラマを制作することになった。開局60周年記念の橋田壽賀子ドラマ「JAPANESE AMERICANS」(今秋放送予定)で、草なぎは日系移民2世の男性とその父親役で、初の2役を演じる。橋田作品初挑戦でセリフの多さに悲鳴を上げている。一方、橋田氏は今回のドラマを「私の遺言」としている。

 ドラマは終戦65年記念作品でもあり、100年前に米国に渡り、逆境と闘い続けた日系移民の家族を通して、橋田氏の生涯のテーマ「戦争と平和」を描く。
 草なぎは苦労して農場主となった日系1世と家族のために米軍へ志願し、ヨーロッパへ出征する日系2世役を演じる。
 橋田作品はセリフの多さで有名だが、今回は毎回2時間計10時間の放送が予定されており、台本は5冊で計574ページに及ぶ。草なぎは「凄く多い。覚えるのは大変だと思う」と思わず悲鳴を上げた。さらに初の2役。「1つのドラマで2役できるのでぜいたく」と喜びながらも「どうするんだろう?」とつぶやいた。
 橋田作品に1000作以上出演し、2世の母親を演じる泉ピン子(62)にアドバイスを求めたが、「“コツはない。ひたすら覚えるしかない”と言っていた。攻略法はないようです」。その上、撮影期間は米国ロケ2カ月を含む5カ月弱を予定する壮大なスケール。「(ボリュームは)映画5本分だと思う。どうするんだ、オレ。死んじゃうかもしれないな~」
 さらに、演出の福澤克雄氏(46)は映画「私は貝になりたい」(08年)で監督を務めた際、主演の中居正広(37)にクライマックスシーンの撮影前、「1週間前から食を断ってほしい」と鬼指令を出した実績がある。草なぎは、台本のト書きでわずか2行しかない米軍の訓練シーンに戦々恐々。「台本にはそんなに書いてないのに、台本2ページ分ぐらいの撮影をするみたい。やばい感じになりそうですね」と心配そうに打ち明けた。
 近日中にこの訓練シーンでクランクイン。まる2日間を使った撮影が予定されている。「緊張も不安もあるが、大きなチャンス。家族愛、人間愛、平和の大切さ、戦争の恐ろしさ…いろいろなテーマが含まれていてやりがいを感じている。全身全霊でやっていきたい」と意気込んだ。

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2010年2月12日のニュース