資生堂CM女優6人 華麗なる共演映画製作へ

[ 2010年1月13日 06:00 ]

 資生堂「TSUBAKI」のCMに出演した蒼井優(24)竹内結子(29)田中麗奈(29)仲間由紀恵(30)鈴木京香(41)広末涼子(29)が、6月12日公開の映画「FLOWERS」にそろって出演する。製作総指揮は同CMなどを手掛けたクリエーティブディレクターの大貫卓也氏(51)。3世代にわたる日本女性の生きざまを描く。

 描かれる時代は昭和初期から平成の現在まで。親同士が決めた結婚に悩み続ける凛(りん、蒼井)の1930年代から幕を開ける。凛の3人の娘たち、薫(竹内)、翠(田中)、慧(さと、仲間)が登場する60年代を経て、物語は慧の娘、奏(かな、鈴木)、佳(よし、広末)が暮らす現代へと展開する。
 60年代の翠は当時珍しかったキャリアウーマン。男性を敵対視し背伸びをしていたが、交際相手から求婚されて心が揺れる。シングルマザーになる不安をぬぐいきれないのは、現代を生きる奏。時代によって変化する女性の生きざまと、変わらない凛とした美しさが描かれ、製作総指揮の大貫氏は「日本女性の根本にある美しさを表現したかった」と話している。
 「タイヨウのうた」(06年)、「ガチ☆ボーイ」(08年)の小泉徳宏監督(29)がメガホンを取り、昨年4月から9月にかけて撮影。能登半島、岩手県遠野市など日本各地でロケを敢行し、日本特有の四季折々の風景を取り入れた。
 きっかけは、大貫氏が制作を手掛け06年春から放送された資生堂のヘアケアブランド「TSUBAKI」のCM。競合他社がハリウッドやアジアのスターをイメージキャラクターに起用する中、「日本の女性は、美しい。」をスローガンに6人を含む計約20人を起用。テレビCM好感度ランキングで1位を獲得し、商品をトップシェアに押し上げた。
 映画の企画は08年末から始動。大貫氏は「今、不景気と言われていて、もっと元気な空気をもう1度つくりたい。その元気の源を(CMと同様)女性発信のものにしたかった」とし、「最近、日本映画が凄く元気になっていて、世の中の空気を変えることを映画という形でできないかと思った」と話した。

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2010年1月13日のニュース