阪神・湯浅 米国で故障防止フォーム完成 動作解析施設で充実の10日間!!守護神奪回へ土台を固めた

[ 2024年1月21日 05:15 ]

笑顔で取材に応じる阪神・湯浅(撮影・須田 麻祐子)
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 24年版の新フォーム完成だ!自主トレのため今月9日に渡米した湯浅が20日、帰国。右腕はアトランタとロサンゼルスの動作解析施設で過ごした濃密な約10日間で、理想のフォームの土台が固まったことを明かした。

 「動作解析をすることによって、自分に合ったフォームでケガをしづらいフォーム、自分の投げている感覚とかも合わさっていくのが一番いい。フォームも変えたりして、感覚とかも全然悪くない。これからつくり上げていければな、と」

 その明るい表情が、充実ぶりを物語った。フォームの変更点は、主に2点だ。

 1つ目は、上げた左足を止めることなく投げること。そうすることで、「一連の流れでスムーズにいける」利点を見いだす。

 2つ目は腕の振りのコンパクト化。「元々腕の使い方は小さいし、もうちょっと小さくしたいなと。そこは自分の考えとも一致したので違和感なく変えられています」。昨年12月の1度目の渡米時の動作解析で、右腕に負担のかかる振り方であったことが判明。それが昨季、右前腕の張りで離脱した一因となった可能性もあることから、「変えた方がいい」と判断。ショートアームを改良し、さらに小さくした。無駄を省いたテイクバックに変更したことで「ケガ防止フォーム」の構築に成功した。

 新フォームに加え、今季から重さの違う6種類のボールを投げることで球速アップが見込めるプライオボールの本格導入も決定。「軽いやつしかやっていなかったんですけど、今回、自分に合ったやつを教えてもらった」。同じ轍(てつ)は踏まない。守護神奪還を狙う湯浅が、大きな手土産を持ち帰った。

 《ダルビッシュ有の自宅も訪問》湯浅は、練習の合間を縫ってパドレス・ダルビッシュ有の自宅を訪問したことを明かした。「行くなら会いたいと思って、連絡は自分からさせてもらいました」。パドレスの本拠地ペトコ・パークに案内され、ロッカーにも入ったという。濃密な4時間を過ごし「シーズンにつながるようなことも聞けた」と満足げ。またロサンゼルスの施設では、通算145勝を誇るヤンキースのエースで昨季ア・リーグのサイ・ヤング賞右腕ゲリット・コールと遭遇。「オレもWBCに出た方がいいか?と言われて、もちろん!と答えときました」と笑顔で話した。

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